2014年05月01日

茶葉旅 Vol.13 [May 2014]

「きらめく茶の香りに芭蕉も唸った?!」

 いよいよ新茶の季節到来!街中でも「新茶」ののぼりが目立ってきました。立春から数えて88日目に当たる八十八夜(今年は5月2日)を中心に、日本各地の茶産地で茶摘みが行われています。年の最初に摘み取られる一番茶には、秋から冬の間にたっぷりと蓄えられた養分が、みずみずしい新芽と若葉に凝縮されています。新緑のさわやかで清々しい香りと、トロッとした甘みが楽しめる、まさに旬の時期だけのおいしさ!
 かの俳人、松尾芭蕉も1694年(元禄7年)5月に静岡で、「駿河路や花橘(はなたちばな)も茶の匂(にほ)ひ」と、香り高い橘の花でさえ茶の匂いにはかなわないという名句を詠み、当時の茶どころから漂う特上の新茶の香りを描写しています。
 さて、世界の紅茶にも旬があります。この年間で最も品質の高い紅茶ができる時期をクオリティーシーズンといいます。各国の気候・風土によって異なりますが、たとえば”紅茶のシャンパン”と称されるインド・ダージリンは、3〜4月(ファーストフラッシュ)、5〜6月(セカンドフラッシュ)、10〜11月(オータムナル)と年3回の旬があり、スリランカの高級茶ウバは8〜9月、ディンブラ、ヌワラエリヤは2〜3月が旬といった具合です。芭蕉なら紅茶の香りをどう表現したのか、なんて、想像が膨らみます…。

◇旅先/埼玉・入間市
◇紹介施設/入間市博物館ALIT(アリット)
 狭山茶の主産地にある、茶がメインテーマの博物館。レストランでお茶料理も楽しめます。

文/青木寿彦
日本紅茶協会認定ティーインストラクター
日本茶業中央会認定日本茶インストラクター
中華人民共和国政府公認茶藝師
posted by cct at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 茶葉旅
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